奇妙な夢


夢を見た。
俺は辞めたばかりの仕事に戻ってくるという夢だったのだけど、現実で辞めたばかりの工場ではなくて、学生時代にバイトしていた警備員の仕事をする設定だった。

初日は肩慣らしという事で深夜の駐車場警備の仕事。決まった時間に巡回する以外は、詰所で待機する暇な仕事だった(なぜか近所に住んでいるジャガー横田夫妻と絡んだりするけど、長くなるので割愛)。
と、そこにポン野さんがやってきた。普通の格好で。どうやら俺とポン野さんはけっこう親しい友人らしい。
「大学生生活はどうよ?」なんて話をしていくわけだけども、ついに俺は「最近、恋愛とかは?」って聞いちゃったりする。そこでポン野さんは


川o・-・)<んー今は無いけどねー…


と、あのゆっくりした口調で喋ったりした。前にはいろいろあったよって前提で。初日はそこで終わった。


2日目。いよいよ以前に勤務していたビルの警備に配属される事に。やっぱり深夜。ほとんどの照明が消えてて、かなり暗い。一度は辞めてすぐに戻ってきたせいか、俺は神妙な気分になっている。そこの警備を担当している隊長(見たこと無い人)に「仕事を覚えているか?」って聞かれるんだけども、俺はすっかり忘れていたりする。
で、あれこれ説明を受け直している時、交替で仕事をあがっていく同僚に「おいおいおい、お前そんなんで大丈夫なのかよー!?」と、強めにツッコまれるんだけど、


そいつが庄司だった。あの高い声で。


俺は「うっせーなちゃんとやれるに決まってんだろ」とぶっきらぼうに答えていた。
で、全員揃ったところで最初に隊長から話が。訓示みたいなのを話しだした。その最中に、横から付箋のついた冊子を手渡される。後で俺は指名されて読む事になるようだ。面倒くさいなーと思いつつ、どんな内容なのか確認してみると、なぜかビル警備とは全然関係無く、「ビッグコミックスピリッツの増刊が10万部突破!!」とか書かれていた。ハァ?なんでこんなものを読まなきゃいけないの?
次のページをめくると唐突にマンガが始まっていた。真っ暗な建物の中に化け物が現れて次々と人を殺しまくっていくっていうホラーな内容で、やがて1人だけが殺されずに捕まってしまった。捕まった男に向かってリーダーと思われる化け物が「無様な姿だなァ、ククククク…」と喋るトコまで読んでて気付いた。捕まっている惨めな男の顔が、


隊長だった。


気付いた瞬間、周りの空気が急に冷たく感じた。なんだこの嫌な予感?もしかして同じ事が起こるの?それとも今まさに起こってるの?どうなっちゃうの俺?
どうなっちゃうの?


冊子から顔を上げるとそこには

っていうところで目が覚めた。こんな変な夢を見ちゃったんだけどさ、これって何か暗示してんのかねぇ。やっぱりミキティが娘。を脱退しちゃった事が関係してたりすんのかねぇ。
おしまい。